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ジャニス工業株式会社

創業78周年を迎える衛生陶器メーカー「ジャニス工業」
確かな技術・開発力で“小さな巨人”を目指す!

 すべての選択にはフィクションに勝るドラマがある—。
21世紀へのパラダイムシフトが急務の現代社会において、あらゆる分野で真のリーダーの登場が待たれている。
日本、アジア、そして世界へ展開するビジネスリーダーをスタジオに招き、その戦略と決断の背景に迫る情報番組「Leader & Innovation 賢者の選択」。
今回は「ジャニス工業」をピックアップして、山川芳範社長と蟹瀬誠一氏の対談を紙上で紹介する。

長引く業績低迷に生き残りをかけた改革を断行
山川芳範

山川芳範
やまかわよしのり
ジャニス工業株式会社
取締役社長

1953年、愛知県生まれ。
78年名城大学農学部を卒業後、同年西浦製陶(現ジャニス工業)に入社。建材営業部長、生産部長、取締役を経て、2009年3月取締役社長に就任した。

蟹瀬 ジャニス工業の本社のある愛知県の常滑市は、平安の昔から続く陶磁器の産地として知られています。

山川
 常滑焼は日本六古窯の一つとして発展してきました。同じ愛知県の瀬戸焼、狸の置物でお馴染みの滋賀県の信楽焼などが有名です。もともと常滑焼は産業に関連した大きなやきものを作るのが得意でした。昔から技術水準はずいぶん高かったのではないかと思います。

蟹瀬
 その常滑にジャニス工業が誕生したのはいつでしょうか?

山川
 創業は1935(昭和10)年、今年で78周年を迎えます。創業当時は衛生陶器メーカー(洗面器・便器等の製造会社)が全国に8社ほどありましたが、現在は厳密に言うと当社を含めて3社のみとなっています。

蟹瀬
 いわゆる大手2社と御社ですね。これまで、どのような製品をつくってきたのですか?

山川
 洗面台やトイレなどの衛生陶器事業と、公共下水道の陶管をつくるセラミックパイプ事業、舗装用のタイルに使う景観材事業の3つを手がけてきました。戦後の復興期に続き、高度経済成長期には市場が右肩上がりでしたから、大量に生産して販売するというやり方で伸びてきたんですね。

蟹瀬
 いわゆる大量生産、大量販売ですね。

山川
 衛生陶器のほとんどは団地に納めていました。セラミックパイプや景観材もそうですが、公共事業依存型の会社だったといえるでしょう。その後はご存じの通りバブルが崩壊して、受注は徐々に減少しました。

蟹瀬
 厳しい時代を乗り越えるために、どのような改革を進められたのですか?

山川
 2005年にセラミックパイプ事業、08年には景観材事業から撤退して、一般のお客様に販売できる衛生陶器事業に一本化しました。長く業績が低迷していた会社を再建するための、当時の井上光弘社長(現会長)の英断だったと思います。

蟹瀬
 それは大きな決断だったでしょう。事業形態もB to B から、消費者に向いたB to C に軸足を移したわけですよね。

山川
 ええ。でも、それまで一般ユーザーに向けて商品を作っていませんでしたから、「このままではいけない」と、全社員が危機感を持ちました。そして、企画・生産・営業部門がタッグを組んで、役所の担当者ではなく、お客様に直接選んでいただける商品を目指して開発に取り組みました。

2011年4月13日朝日新聞掲載記事です。会社名・役職など掲載情報は、掲載当時のものとなります。

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